Open Web Advocacy(OWA)のエグゼクティブ・ディレクター兼共同創設者であるアレックス・ムーア(Alex Moore)への、ブルース・ローソン(Bruce Lawson)のインタビューをご覧ください。OWAの歴史から、なぜ組織が存在するのか、そして彼らが何のために戦っているのかについて詳しく語られています。

ブルース: 教えてください。Open Web Advocacy(OWA)とは何で、何のために戦っているんですか?

アレックス: OWAは、ブラウザやブラウザ・エンジン、そしてウェブアプリが公正に競争できるための非営利団体です。私たちの主な目標は、モバイルデバイス上でもウェブが競争力を維持できるようにすることです。現在の統計を見ると、デスクトップ環境ではウェブは極めて競争的です。多くの統計が示す通り、デスクトップにおける全ソフトウェアの利用の60%以上はウェブを活用しています。しかし、モバイルデバイス上ではその割合は非常に小さく、統計によっては13%にも満たないものもあります。私たちは、その根本的な原因には一連の「反競争的な問題」があると考えています。要するに、そうした問題と戦い、モバイルの世界にウェブを取り戻そうとOWAを設立したのです。(…)

アレックス: 10年間に及ぶ投資抑制の結果、今ではその格差はあまりに大きく、競争は存在さえしません。iOS上には、実用的なウェブアプリが存在しないのです。競争がいかに極めて重要であるか、このことがそれを物語っています。

ブルース: なるほど。ですが、ここで議論を深めるために、あえて反論させてください。AppleのiPhoneは、世界中の携帯電話の10%程度ですよね?残りの90%はAndroidです。つまり、世界中の携帯電話の大部分を占めているのはAndroidなのです。それなのに、なぜ人々はAppleの動向を気にかける必要があるのでしょうか?なぜAppleの振る舞いが、業界全体に影響を与えることになるのですか?

アレックス: ええ。まず、iPhoneの普及率は国によって大きく異なります。例えばオーストラリアでは、iPhoneの利用率は50%を超えています。日本も同じです。日本は非常にiPhoneの普及率が高い国です。実情として、国が豊かであればあるほど、iPhoneの普及率は高くなります。もう一つの問題は、購買力の高い層が圧倒的にiOSへと流れていることです。それは彼らの支出額や、製品やソフトウェアに対してどれだけの購買意欲を持っているか、という点にも表れています

そして重要なのは、私たちが注目すべき市場は――私たちは消費者のことを非常に大切に考えていますが――私たちが直視すべき市場は「ビジネス」だということです。もしあなたがソフトウェア会社で、クライアントのため、あるいは自社のためにソフトウェアを開発しているとしましょう。その場合、あなたの上司がiPhoneを持っている可能性は非常に高いですし、たとえそうではなくても、上司はiPhoneユーザーである顧客を第一にターゲットにしたいと考えるでしょう。もしあなたが、ウェブアプリとネイティブアプリのそれぞれについて開発する場合のメリット・デメリットを比較検討し、「これはiPhoneではうまく機能しない」という結論に至ったとすれば、上司は「じゃあ、ネイティブアプリを作ろう」と言うはずです。そして、もしiOS向けにネイティブアプリを作るとなれば、果たして「じゃあAndroidではウェブアプリを作ろう」なんてことがあり得るでしょうか? Alex Moore and Bruce Lawson
(強調は引用者による)

ぜひ完全版のインタビューを聞いてください。こちらから書き起こしも利用できます。